愛おしい、君との週末配信✩.*˚【BL】
「そういえばSNS見たけど、僕が作った星型のキーホルダー、持っていってくれたの?」と、ひっそり永瀬に話しかけた。
「うん、持っていった。本当にお守りみたいでさ。眺めるだけで落ち着いたし、キーホルダーのお陰で頑張ることもできた。それに、大きい事務所の俳優たちが固まっていてフリーの俺はちょっと孤立してる感じだったけど、キーホルダーのお陰で寂しくなかったし。ありがとう」 と、永瀬は僕だけに聞こえるようにささやく。
その言葉に、胸の辺りが温かくなる。
カメラが回っていることも忘れて、つい思い切り笑顔になってしまった。 永瀬がピンク色の飴のビーズでブレスレットを作っている僕の手元を覗き込む。
「優心の好みが分かってきた気がする」
「本当に分かってきたのか?というか、僕の好みというか、妹たちの喜びそうなのを作っているだけだけどな」
そっけなく返事をしたけれど、永瀬が僕の何かを知ってくれることや見てくれていることが分かるだけで、本当に嬉しくなった。
撮影後、桜塚と山田が妹たちに懐かれ、公園に遊びにというか連れていかれた。
僕と永瀬はリビングに残った。並んで食卓テーブルの椅子に座り、僕は出来上がったブレスレットを手に持つ。黄色とピンクの飴のビーズを使った可愛いデザイン。可愛くできたなとずっと眺めていると「優心、夏休み、寂しかった?」と永瀬が突然聞いてきた。
「 別に……風花たちが『かけるんに会いたい』ってうるさかったくらい、かな」といつものようにごまかす。
永瀬はくすっと笑い「優心は? 俺はすごく寂しかったよ。優心に会えなくて」とさらりと言った。
「何だよ、また急に……」と、照れ隠しにそっぽを向く。永瀬は笑いながら、僕の肩を軽く叩いた。今日だけで肩に触れられたの、二回目。きっと、今の触れられた感触もずっと残るのだろうな。
「優心とこうやって一緒にいると、なんか安心する。ロケの間、ずっと優心のこと考えてた」
今日はいつもよりも強めに攻めてくる発言をしてくる永瀬。僕は目を丸くして永瀬を見た。
「何だよ、それ」
実は僕も永瀬のことをずっと考えていたなんて絶対に言えず。
「本当だよ。会えない日が続いてはっきりと自分の気持ちに気づいた。優心、俺、優心のことが――」
「うん、持っていった。本当にお守りみたいでさ。眺めるだけで落ち着いたし、キーホルダーのお陰で頑張ることもできた。それに、大きい事務所の俳優たちが固まっていてフリーの俺はちょっと孤立してる感じだったけど、キーホルダーのお陰で寂しくなかったし。ありがとう」 と、永瀬は僕だけに聞こえるようにささやく。
その言葉に、胸の辺りが温かくなる。
カメラが回っていることも忘れて、つい思い切り笑顔になってしまった。 永瀬がピンク色の飴のビーズでブレスレットを作っている僕の手元を覗き込む。
「優心の好みが分かってきた気がする」
「本当に分かってきたのか?というか、僕の好みというか、妹たちの喜びそうなのを作っているだけだけどな」
そっけなく返事をしたけれど、永瀬が僕の何かを知ってくれることや見てくれていることが分かるだけで、本当に嬉しくなった。
撮影後、桜塚と山田が妹たちに懐かれ、公園に遊びにというか連れていかれた。
僕と永瀬はリビングに残った。並んで食卓テーブルの椅子に座り、僕は出来上がったブレスレットを手に持つ。黄色とピンクの飴のビーズを使った可愛いデザイン。可愛くできたなとずっと眺めていると「優心、夏休み、寂しかった?」と永瀬が突然聞いてきた。
「 別に……風花たちが『かけるんに会いたい』ってうるさかったくらい、かな」といつものようにごまかす。
永瀬はくすっと笑い「優心は? 俺はすごく寂しかったよ。優心に会えなくて」とさらりと言った。
「何だよ、また急に……」と、照れ隠しにそっぽを向く。永瀬は笑いながら、僕の肩を軽く叩いた。今日だけで肩に触れられたの、二回目。きっと、今の触れられた感触もずっと残るのだろうな。
「優心とこうやって一緒にいると、なんか安心する。ロケの間、ずっと優心のこと考えてた」
今日はいつもよりも強めに攻めてくる発言をしてくる永瀬。僕は目を丸くして永瀬を見た。
「何だよ、それ」
実は僕も永瀬のことをずっと考えていたなんて絶対に言えず。
「本当だよ。会えない日が続いてはっきりと自分の気持ちに気づいた。優心、俺、優心のことが――」