愛おしい、君との週末配信✩.*˚【BL】

　真剣な眼差しで永瀬が何かを言おうとした瞬間、永瀬のスマホが鳴る。永瀬は椅子から立ち上がると電話に出た。どうやら撮影の仕事の話のようだ。

　なんだよ、タイミング悪いな。
　何か大切なことを僕に伝えたいような表情をしていた。続きが気になりすぎる。

「はい、わかりました。よろしくお願いします」と、永瀬は電話を切った。

「永瀬、さっきの話の続きが気になるから聞かせて」と気持ちを伝えた。

　僕を無言で見つめた永瀬は、柔らかく微笑んだ。

「うん。優心、俺、ほんとに優心のこと好きだから。これからもずっと一緒にいたいって、離れていたら強く思った」

　その言葉に心臓が震えた。

　僕も伝えたい。伝えるのが恥ずかしくて、深呼吸をしても高鳴る気持ちを抑えきれない。だけど、今、言う。

「僕も、好きだよ」

　 永瀬の目が一瞬大きく見開かれ、すぐに嬉しそうな笑顔になった。

「優心、嘘じゃないよね？　もう一回言ってくれる？」
「う、うるさい！　もう言わない！」

　慌てて立ち上がり、頭の中がぐるぐるして。鞄を手に持ち、帰ろうとした。だけどすぐに妹たちがまだ公園から帰ってきていないことを思い出した。

　永瀬がそっと僕の手を握ってきた。そしてその手は永瀬の胸元に。

「優心、これからも一緒に手芸したり、色々動画を撮ったり……一緒にいろんなことしよう。約束な」

　僕は照れながら、返事の代わりに永瀬の手を強く握り返して頷いた。

＊