愛おしい、君との週末配信✩.*˚【BL】
その日をさかいに、永瀬とふたりだけの配信が自然と増えていった。
時には桜塚や山田と一緒に賑やかな企画をしたり、時には風花や柚花も撮影に加わり、家族のような雰囲気で動画を撮ったりもした。
桜塚たちのチャンネルは、登録者数が目標の一万人を達成した。
最近ふたりで撮っているチャンネルも登録者数が増え続け、一万五千人になった。視聴者からのコメントも更に増えた。
『かけゆうカプ最強!』
『ふたりの時、かけるんの言動いつもより素だよね、可愛い』
『かけるくんとゆうしんくん、ずっと別れないでいてね』
僕と永瀬が恋人のような感じで書かれたりもした。好きだと言い合ったけれども、恋人ではない。だけど、僕は永瀬と恋人になって、恋人らしいことをしたいと意識してしまったりもしていた。
*
秋が訪れ、北の大地は少し肌寒くなってきた。
毎日、幸せだと思える日々。
その幸せは、離れて会えない日々があったからこそ知ることができたことで。会えない不幸を恨みたくなった時もあるけれど、今は感謝の気持ちの方が大きい。
僕と永瀬は学校帰りに一緒に手芸店に寄り、冬用のふわふわなシュシュやアクセサリーの材料を選んでいた。
「優心、風花ちゃんたち、冬はどんな色が好きかな?」と永瀬が尋ねてくる。
「んー、たぶんキラキラしたのとか、雪みたいな白とか、かな」と答えた。
「優心は冬、どんな色が好きになるとかある?」
「僕? 銀色の雪の結晶が好きかな」
予想外の質問に、色ではなく結晶と答えてしまった。
さりげなく僕にも質問してくれるんだと思い、るんとした気持ちになりながら材料を選び続けた。
「雪の結晶が入ったレジン、可愛いだろうな」
僕が雪の結晶のビーズを眺めながら呟くと「レジンもヘアゴムとか色々作って材料減ってきたから材料を補充しないとね」と言いながら永瀬がひょいとそれを手に取った。
買うものが全て決まる。レジに進んでいく永瀬の背中を眺めていると、僕は幸せな気持ちが突然全開になり溢れてきた。
会計を終え、いつの間にか作っていたポイントカードを財布にしまう永瀬。
「永瀬、いつもありがとう」
「どうした、突然」
「伝えたい時に伝えるのって大事かなって思ってさ」
「そうだよね、じゃあ俺も伝えようかな。こちらこそありがとうね」
僕たちは微笑みあった。
*
時には桜塚や山田と一緒に賑やかな企画をしたり、時には風花や柚花も撮影に加わり、家族のような雰囲気で動画を撮ったりもした。
桜塚たちのチャンネルは、登録者数が目標の一万人を達成した。
最近ふたりで撮っているチャンネルも登録者数が増え続け、一万五千人になった。視聴者からのコメントも更に増えた。
『かけゆうカプ最強!』
『ふたりの時、かけるんの言動いつもより素だよね、可愛い』
『かけるくんとゆうしんくん、ずっと別れないでいてね』
僕と永瀬が恋人のような感じで書かれたりもした。好きだと言い合ったけれども、恋人ではない。だけど、僕は永瀬と恋人になって、恋人らしいことをしたいと意識してしまったりもしていた。
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秋が訪れ、北の大地は少し肌寒くなってきた。
毎日、幸せだと思える日々。
その幸せは、離れて会えない日々があったからこそ知ることができたことで。会えない不幸を恨みたくなった時もあるけれど、今は感謝の気持ちの方が大きい。
僕と永瀬は学校帰りに一緒に手芸店に寄り、冬用のふわふわなシュシュやアクセサリーの材料を選んでいた。
「優心、風花ちゃんたち、冬はどんな色が好きかな?」と永瀬が尋ねてくる。
「んー、たぶんキラキラしたのとか、雪みたいな白とか、かな」と答えた。
「優心は冬、どんな色が好きになるとかある?」
「僕? 銀色の雪の結晶が好きかな」
予想外の質問に、色ではなく結晶と答えてしまった。
さりげなく僕にも質問してくれるんだと思い、るんとした気持ちになりながら材料を選び続けた。
「雪の結晶が入ったレジン、可愛いだろうな」
僕が雪の結晶のビーズを眺めながら呟くと「レジンもヘアゴムとか色々作って材料減ってきたから材料を補充しないとね」と言いながら永瀬がひょいとそれを手に取った。
買うものが全て決まる。レジに進んでいく永瀬の背中を眺めていると、僕は幸せな気持ちが突然全開になり溢れてきた。
会計を終え、いつの間にか作っていたポイントカードを財布にしまう永瀬。
「永瀬、いつもありがとう」
「どうした、突然」
「伝えたい時に伝えるのって大事かなって思ってさ」
「そうだよね、じゃあ俺も伝えようかな。こちらこそありがとうね」
僕たちは微笑みあった。
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