愛おしい、君との週末配信✩.*˚【BL】
7*君と過ごす世界一幸せな日
クリスマスイブの朝、カーテンを開けて窓の外を覗くと、一面の銀世界だった。というか大雪レベル。
この日をずっと楽しみにしていた。なのに今日は永瀬に会えないのかなと不安がよぎる。
どうして今日に限って大雪なんだよ、今年は控えめな降雪量だったのにと、天気を恨みたくなる。寒いからベッドの中にスマホと潜り込むと、ちょうど永瀬からメッセージが来た。
『おはよう優心。大雪だけど、今日会えるかな? 会いたい』
胸が高鳴る。こんな天気なのに会いたいと思ってくれている。気持ちを確認するだけで、体が芯から温まる気がした。
だけど外の様子を見ると雪は一向に止む気配がない。道路はすでに雪で埋まり、バスや車での移動は難しい。
「歩いて行けるかな……」と呟きながら、ベッドから飛び起きた。
――永瀬に会いたい。クリスマスイブ、一緒に過ごしたい。
その気持ちが強すぎて、いてもたってもいられなかった。朝ごはんを食べて準備を進める。厚手の白いコートを羽織り、水色のマフラーと手袋を装着し、茶色の長靴を履く。雪と戦う決心をすると、家を出た。
外は想像以上に過酷だった。だけど幸い雪は止んでいた。天気予報を確認すると、数時間は降らないっぽい。膝まで積もった雪を踏みしめながら永瀬の家を目指して歩き始める。除雪している人たちを度々見かける。
家の除雪できなくてごめん。と心の中であやまった。それから永瀬と一緒に笑顔で過ごすクリスマスイブを思い浮かべながら進む。
『バスや車は今日無理だよね? 俺が優心の家まで行こうか? 歩きだけど』と永瀬からメッセージが届いた。
『来なくて大丈夫だよ。しばらく雪が止むっぽいから今のうちに向かう』
それから連絡は何も来なくなった。永瀬のことだからもしかして本当に歩いて迎えにきそうだな、すれ違ったら嫌だなと少し不安になる。
*
この日をずっと楽しみにしていた。なのに今日は永瀬に会えないのかなと不安がよぎる。
どうして今日に限って大雪なんだよ、今年は控えめな降雪量だったのにと、天気を恨みたくなる。寒いからベッドの中にスマホと潜り込むと、ちょうど永瀬からメッセージが来た。
『おはよう優心。大雪だけど、今日会えるかな? 会いたい』
胸が高鳴る。こんな天気なのに会いたいと思ってくれている。気持ちを確認するだけで、体が芯から温まる気がした。
だけど外の様子を見ると雪は一向に止む気配がない。道路はすでに雪で埋まり、バスや車での移動は難しい。
「歩いて行けるかな……」と呟きながら、ベッドから飛び起きた。
――永瀬に会いたい。クリスマスイブ、一緒に過ごしたい。
その気持ちが強すぎて、いてもたってもいられなかった。朝ごはんを食べて準備を進める。厚手の白いコートを羽織り、水色のマフラーと手袋を装着し、茶色の長靴を履く。雪と戦う決心をすると、家を出た。
外は想像以上に過酷だった。だけど幸い雪は止んでいた。天気予報を確認すると、数時間は降らないっぽい。膝まで積もった雪を踏みしめながら永瀬の家を目指して歩き始める。除雪している人たちを度々見かける。
家の除雪できなくてごめん。と心の中であやまった。それから永瀬と一緒に笑顔で過ごすクリスマスイブを思い浮かべながら進む。
『バスや車は今日無理だよね? 俺が優心の家まで行こうか? 歩きだけど』と永瀬からメッセージが届いた。
『来なくて大丈夫だよ。しばらく雪が止むっぽいから今のうちに向かう』
それから連絡は何も来なくなった。永瀬のことだからもしかして本当に歩いて迎えにきそうだな、すれ違ったら嫌だなと少し不安になる。
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