罪深く、私を奪って。
その横顔を見て、写真に写っているのが私だけじゃないという意味にようやく気が付いた。
「ごめんなさい……!」
「は?」
必死に涙をこらえながらそう謝った私に、石井さんは軽く眉を上げ怪訝な顔をした。
「もしかしたら石井さんがここにやってくる所も、誰かが隠れて見ていたかもしれないのに。また隠れて写真を撮ってたかもしれないのに。私、何も考えないで電話なんかして……」
「……くだらねぇ」
私の言葉を聞いて、石井さんは呆れたように大きくため息をついた。
「で、でも! もしその写真が私の部屋の郵便受けじゃなくて、社内にばらまかれたりしたら……」
「いいから!」
私の言葉を遮って、苛立ったような低い声が響いた。
その鋭い声に、びくんと体が大きく震えた。
「いいから。そんな事いちいち考えんな」
石井さんは冷たくそう吐き捨てるように言いながら、優しく私の肩を抱いた。
タオルケットの中で、ガタガタと震えていたはずの身体が、彼の腕の中の温かさにゆっくりと落ち着きを取り戻していくのを感じた。
「石井さ……」
「ちょっと黙ってろ」
腕の中で小さくもがいた私の体を閉じ込めるように、ぎゅっと力が込められた彼の腕。
……どうかしてる。
お気に入りのタオルケットよりもずっと、この人の腕の中の方が安心できるなんて。
この人は、亜紀さんの彼氏なのに……。
「ごめんなさい……!」
「は?」
必死に涙をこらえながらそう謝った私に、石井さんは軽く眉を上げ怪訝な顔をした。
「もしかしたら石井さんがここにやってくる所も、誰かが隠れて見ていたかもしれないのに。また隠れて写真を撮ってたかもしれないのに。私、何も考えないで電話なんかして……」
「……くだらねぇ」
私の言葉を聞いて、石井さんは呆れたように大きくため息をついた。
「で、でも! もしその写真が私の部屋の郵便受けじゃなくて、社内にばらまかれたりしたら……」
「いいから!」
私の言葉を遮って、苛立ったような低い声が響いた。
その鋭い声に、びくんと体が大きく震えた。
「いいから。そんな事いちいち考えんな」
石井さんは冷たくそう吐き捨てるように言いながら、優しく私の肩を抱いた。
タオルケットの中で、ガタガタと震えていたはずの身体が、彼の腕の中の温かさにゆっくりと落ち着きを取り戻していくのを感じた。
「石井さ……」
「ちょっと黙ってろ」
腕の中で小さくもがいた私の体を閉じ込めるように、ぎゅっと力が込められた彼の腕。
……どうかしてる。
お気に入りのタオルケットよりもずっと、この人の腕の中の方が安心できるなんて。
この人は、亜紀さんの彼氏なのに……。