罪深く、私を奪って。
このままじゃ本当に沼田さんの腕が折れてしまうんじゃないかと心配で止めようとした時、
「はいはい。二人とも落ち着いて。暴力はダメよ。女の子がひいちゃうから」
二人を仲裁するように、永瀬さんが間に入った。
石井さんは永瀬さんに向かって舌打ちするとゆっくりと手を離す。
「さて、どうする詩織ちゃん。盗撮したカメラもあるし、郵便受けに入れられた写真もあるし。証拠があるから警察にストーカー被害出す? それとも会社に報告してもいいし」
警察や会社。永瀬さんの出したその単語に沼田さんの顔が歪んだ。
「どっちもいいです。そんなの」
「いいの? こいつ全然反省してないよ?」
そんなのいい。
警察に被害届を出す必要も、会社に報告する必要もない。
だって、悪いのは私だ。
「沼田さん、すいませんでした」
私がそう言って頭を下げると、みんな驚いた顔をした。
永瀬さんも石井さんも、沼田さん本人も。
「……なんで謝るんですか。怒ればいいじゃないですか。ふざけんなって最低だって、怒ればいいじゃないですか」
頭を下げた私を見て、沼田さんは怒りの矛先を失ったように居心地悪そうに眼鏡を指で押し上げた。
「べ、別に野村さんは何も悪くないでしょう? 僕だってあんな事、本気で言うほど馬鹿じゃない。逆恨みだってことぐらい、本当は分かってる……」
「でも、沼田さんの言うとおりです。私が悪いんです」
「はいはい。二人とも落ち着いて。暴力はダメよ。女の子がひいちゃうから」
二人を仲裁するように、永瀬さんが間に入った。
石井さんは永瀬さんに向かって舌打ちするとゆっくりと手を離す。
「さて、どうする詩織ちゃん。盗撮したカメラもあるし、郵便受けに入れられた写真もあるし。証拠があるから警察にストーカー被害出す? それとも会社に報告してもいいし」
警察や会社。永瀬さんの出したその単語に沼田さんの顔が歪んだ。
「どっちもいいです。そんなの」
「いいの? こいつ全然反省してないよ?」
そんなのいい。
警察に被害届を出す必要も、会社に報告する必要もない。
だって、悪いのは私だ。
「沼田さん、すいませんでした」
私がそう言って頭を下げると、みんな驚いた顔をした。
永瀬さんも石井さんも、沼田さん本人も。
「……なんで謝るんですか。怒ればいいじゃないですか。ふざけんなって最低だって、怒ればいいじゃないですか」
頭を下げた私を見て、沼田さんは怒りの矛先を失ったように居心地悪そうに眼鏡を指で押し上げた。
「べ、別に野村さんは何も悪くないでしょう? 僕だってあんな事、本気で言うほど馬鹿じゃない。逆恨みだってことぐらい、本当は分かってる……」
「でも、沼田さんの言うとおりです。私が悪いんです」