罪深く、私を奪って。
沼田さんを傷つけたのは、私自身だ。
憶病で卑怯で無神経な自分が、彼を傷つけた。
「沼田さんがいつも勇気を出して私を誘ってくれるの、なんとなく私に好意を持ってくれてるのに気付いてました。でも気づかないフリをして、いつも曖昧に社交辞令を並べて沼田さんの気持ちを流して……」
好かれるのも、嫌われるのも怖い。
そんな我が儘な態度が、真剣に私を想ってくれた沼田さんを傷つけたんだ。
「……そうやって泣かないでください。女の人に泣かれたら何も言い返せない。ずるいです」
沼田さんに不機嫌そうにそう言われて、はじめて自分が泣いているのに気付いた。
「あ……すいませ」
慌てて涙を我慢しようとしたけれど、勝手に溢れてくる涙はそう簡単には止まらなくて、涙でぐちゃぐちゃの顔を両手で覆って謝る。
「もう、いいです」
疲れたように、沼田さんがぽつりと言った。
「僕が全部悪いんです。野村さんは何も悪くない。警察にでも、会社にでも好きに報告してください。写真のデータは全部消します。信用できないならカメラごと壊してもらってかまわない」
そう言って沼田さんはデジタルカメラを永瀬さんに手渡した。
「だからー。詩織ちゃんはどこにも報告する気ないって言ってるのに。カメラどうする? 壊す?」
カメラを受け取った永瀬さんが、私に向かって聞いてきた。
「壊すなんて。ただデータを消してもらえれば……」
憶病で卑怯で無神経な自分が、彼を傷つけた。
「沼田さんがいつも勇気を出して私を誘ってくれるの、なんとなく私に好意を持ってくれてるのに気付いてました。でも気づかないフリをして、いつも曖昧に社交辞令を並べて沼田さんの気持ちを流して……」
好かれるのも、嫌われるのも怖い。
そんな我が儘な態度が、真剣に私を想ってくれた沼田さんを傷つけたんだ。
「……そうやって泣かないでください。女の人に泣かれたら何も言い返せない。ずるいです」
沼田さんに不機嫌そうにそう言われて、はじめて自分が泣いているのに気付いた。
「あ……すいませ」
慌てて涙を我慢しようとしたけれど、勝手に溢れてくる涙はそう簡単には止まらなくて、涙でぐちゃぐちゃの顔を両手で覆って謝る。
「もう、いいです」
疲れたように、沼田さんがぽつりと言った。
「僕が全部悪いんです。野村さんは何も悪くない。警察にでも、会社にでも好きに報告してください。写真のデータは全部消します。信用できないならカメラごと壊してもらってかまわない」
そう言って沼田さんはデジタルカメラを永瀬さんに手渡した。
「だからー。詩織ちゃんはどこにも報告する気ないって言ってるのに。カメラどうする? 壊す?」
カメラを受け取った永瀬さんが、私に向かって聞いてきた。
「壊すなんて。ただデータを消してもらえれば……」