罪深く、私を奪って。
「わかった。これ全部データ消しちゃっていいんだよね? 他にデータコピーしたりしてない?」
頷いた沼田さんに、永瀬さんはデジカメを操作してデータを消去する。
ディスプレイに出た「消去しました」というメッセージを私に確認させるように見せるとカメラを沼田さんの手に返した。
「もう今後一切詩織ちゃんに嫌がらせしないって事で、いいよね」
沼田さんは永瀬さんの質問に無言で頷いた。
「沼田って本当に不器用だよなぁ。女の子を口説く方法俺が教えてあげようか?」
きっとあっちに車を止めてるんだろう。
永瀬さんはそんな軽口を叩きながら、沼田さんの肩を抱いてアパートの影の方へと歩き出す。
その二人の後姿を見ながら、ゆっくりとため息をついた。
涙は止まったけれど、色々な事がありすぎて、まだ頭がぼうっとしたままだ。
「本当に、あのままあいつを帰してよかったのか?」
そんな私の横で、石井さんが不満そうに言った。
「いいんです」
きっともう沼田さんは嫌がらせなんかしない。
「色々ありがとうございました」
「別に。俺は何もしてない」
頭を下げた私に、石井さんは憮然としながらそう言った。
「そうそう。石井はなにもしてないよ。頑張ったのは俺だよ? この寒い中、隠れてる沼田を見つけてつかまえてさぁ」
気が付くと永瀬さんが戻って来ていた。
「あ、永瀬さんも本当にありがとうございました」
頷いた沼田さんに、永瀬さんはデジカメを操作してデータを消去する。
ディスプレイに出た「消去しました」というメッセージを私に確認させるように見せるとカメラを沼田さんの手に返した。
「もう今後一切詩織ちゃんに嫌がらせしないって事で、いいよね」
沼田さんは永瀬さんの質問に無言で頷いた。
「沼田って本当に不器用だよなぁ。女の子を口説く方法俺が教えてあげようか?」
きっとあっちに車を止めてるんだろう。
永瀬さんはそんな軽口を叩きながら、沼田さんの肩を抱いてアパートの影の方へと歩き出す。
その二人の後姿を見ながら、ゆっくりとため息をついた。
涙は止まったけれど、色々な事がありすぎて、まだ頭がぼうっとしたままだ。
「本当に、あのままあいつを帰してよかったのか?」
そんな私の横で、石井さんが不満そうに言った。
「いいんです」
きっともう沼田さんは嫌がらせなんかしない。
「色々ありがとうございました」
「別に。俺は何もしてない」
頭を下げた私に、石井さんは憮然としながらそう言った。
「そうそう。石井はなにもしてないよ。頑張ったのは俺だよ? この寒い中、隠れてる沼田を見つけてつかまえてさぁ」
気が付くと永瀬さんが戻って来ていた。
「あ、永瀬さんも本当にありがとうございました」