罪深く、私を奪って。
石井さんが私を部屋に入れてくれたのは、私が助けを求めたからで、他には何の意味もないんだから。
でも、どんな事情であれ女の子を部屋に泊めたりしても、嫉妬したりケンカすることなく分かり合える二人の親密さに、少しだけ胸が痛む。
「石井って猫飼ってるから、私あの部屋入れないんだよね」
「え?」
「アレルギーなの」
そう言うと亜紀さんは顔をしかめた。
「動物の毛がだめなんだよねー。玄関に入っただけでくしゃみと鼻水とまんなくなっちゃって」
「そうなんですか……」
だから、石井さん私を部屋に入れる前にアレルギーがないか聞いてくれたんだ。
女っ気のないシンプルな石井さんの部屋も、亜紀さんが入れないから彼女の物がなかったんだ。
「じゃあ、結婚したら猫飼えませんね……」
「へ?」
ぽつりと言った私に、亜紀さんが不思議そうな顔をした。
「あの、結婚するんですよね? 前に休憩室で結婚情報誌読んでるの見ちゃって」
「ああ! そっか。見られてたんだ。なんで突然結婚とか言いだしたのかと思ってびっくりした」
驚きで丸くした目を、こんどは幸せそうに細めながら亜紀さんが明るく笑う。
「実は、今週の土曜日に結納なんだよね。うちの親が張り切っちゃって。今時ホテルのレストランの個室とってやるんだよ。私、堅苦しいのとか面倒くさいからイヤなのに」
「あ……、そうなんですか。おめでとうございます」
でも、どんな事情であれ女の子を部屋に泊めたりしても、嫉妬したりケンカすることなく分かり合える二人の親密さに、少しだけ胸が痛む。
「石井って猫飼ってるから、私あの部屋入れないんだよね」
「え?」
「アレルギーなの」
そう言うと亜紀さんは顔をしかめた。
「動物の毛がだめなんだよねー。玄関に入っただけでくしゃみと鼻水とまんなくなっちゃって」
「そうなんですか……」
だから、石井さん私を部屋に入れる前にアレルギーがないか聞いてくれたんだ。
女っ気のないシンプルな石井さんの部屋も、亜紀さんが入れないから彼女の物がなかったんだ。
「じゃあ、結婚したら猫飼えませんね……」
「へ?」
ぽつりと言った私に、亜紀さんが不思議そうな顔をした。
「あの、結婚するんですよね? 前に休憩室で結婚情報誌読んでるの見ちゃって」
「ああ! そっか。見られてたんだ。なんで突然結婚とか言いだしたのかと思ってびっくりした」
驚きで丸くした目を、こんどは幸せそうに細めながら亜紀さんが明るく笑う。
「実は、今週の土曜日に結納なんだよね。うちの親が張り切っちゃって。今時ホテルのレストランの個室とってやるんだよ。私、堅苦しいのとか面倒くさいからイヤなのに」
「あ……、そうなんですか。おめでとうございます」