罪深く、私を奪って。
「ん、あっ……」
繋いだ手と反対のそれが、優しくと私の腰骨に触れ、身体のラインをなぞるように上へと移動していく。
もう、全身の血が沸騰しそうなくらい熱くて、ぎゅっと繋いだ手にすがるように力を込めた。
その時、石井さんの携帯が鳴り出した。
突然響いたその現実的で無機質な音に、思わず体がびくんと震えた。
熱を帯びていた彼のその黒い瞳が、ふっと我に返ったように冷静さを取り戻す。
そして、ゆっくりと私から体を離した。
腰のあたりまで落ちていた私のワンピースを胸元まで引き上げて、長く息を吐き出した。
「……?」
「悪い」
私から目を反らして、気まずそうに吐き出した石井さんのその一言に、熱をもった体が、一気に冷えていくのを感じた。
それだけで、充分だった。
それ以上、何も聞きたくなかった。
言い訳も、謝罪も、拒絶の言葉も。
石井さんが次の言葉を口にする前に、私はその部屋を飛び出していた。
『悪い』一言で、すべてが伝わった。
我にかえった石井さんに浮かんだのは、罪悪感にさいなまれた表情。
それを見れば、もう充分だった。
なんて情けない振られ方。
捨て身でぶつかって、この有り様。
ねぇ、沼田さん。
私は沼田さんみたいに清々しく笑えないみたい。
亜紀さんへの裏切りだと分かりながら、石井さんに抱かれたいと願って。
それを拒否された今でも、やっぱり彼が好きで好きで仕方ない。
繋いだ手と反対のそれが、優しくと私の腰骨に触れ、身体のラインをなぞるように上へと移動していく。
もう、全身の血が沸騰しそうなくらい熱くて、ぎゅっと繋いだ手にすがるように力を込めた。
その時、石井さんの携帯が鳴り出した。
突然響いたその現実的で無機質な音に、思わず体がびくんと震えた。
熱を帯びていた彼のその黒い瞳が、ふっと我に返ったように冷静さを取り戻す。
そして、ゆっくりと私から体を離した。
腰のあたりまで落ちていた私のワンピースを胸元まで引き上げて、長く息を吐き出した。
「……?」
「悪い」
私から目を反らして、気まずそうに吐き出した石井さんのその一言に、熱をもった体が、一気に冷えていくのを感じた。
それだけで、充分だった。
それ以上、何も聞きたくなかった。
言い訳も、謝罪も、拒絶の言葉も。
石井さんが次の言葉を口にする前に、私はその部屋を飛び出していた。
『悪い』一言で、すべてが伝わった。
我にかえった石井さんに浮かんだのは、罪悪感にさいなまれた表情。
それを見れば、もう充分だった。
なんて情けない振られ方。
捨て身でぶつかって、この有り様。
ねぇ、沼田さん。
私は沼田さんみたいに清々しく笑えないみたい。
亜紀さんへの裏切りだと分かりながら、石井さんに抱かれたいと願って。
それを拒否された今でも、やっぱり彼が好きで好きで仕方ない。