罪深く、私を奪って。
ああ、そっか。同じクラスだったもんね。
面識あるよね。
私が子猫を抱えて家出した時も、一緒に探してくれたくらいだし……。
「俺が詩織を貰いに来たって言ったら、二人でびっくりするくらい盛り上がってキャーキャー言ってたけど」
「…………」
竹本くんのお母さんとうちの母。
どう見てもミーハーでおめでたいこと好きの二人が、石井さんの登場に飛び上がるくらい喜ぶ姿が目に浮かぶ。
きっと、後で家に帰ったら恐ろしい程の質問攻めが待っているに違いない。
そんな事を考えて少し憂鬱になっていると、当然のように手を引かれ石井さんの部屋へと連れて行かれた。
私が玄関に入ると。
カチャン。
意地悪な男が後ろ手で鍵をかけた。
まるで猛獣の檻の中に閉じ込められたような緊張感。
ごくん、と緊張で喉を鳴らした私を見て、石井さんが黒い瞳を微かに細めて笑った。
この人はずるい。本当に。
ただその目を細めるだけで、口角を少し持ち上げるだけで、簡単に私の心をかき乱し狂わせる。
その瞳でみつめられると、考えることを全て放棄してしまいたくなる。
ゆっくりと石井さんが一歩私に近づいた。
思わず私も一歩後ずさる。
「あ、あの……」
「何?」
聞きたい事は山ほどあったはずなのに。
意地悪に笑いながら首を斜めに傾けて私を見下ろす彼を目の前にすると、頭が真っ白になって何を言っていいのかわからなくなる。
面識あるよね。
私が子猫を抱えて家出した時も、一緒に探してくれたくらいだし……。
「俺が詩織を貰いに来たって言ったら、二人でびっくりするくらい盛り上がってキャーキャー言ってたけど」
「…………」
竹本くんのお母さんとうちの母。
どう見てもミーハーでおめでたいこと好きの二人が、石井さんの登場に飛び上がるくらい喜ぶ姿が目に浮かぶ。
きっと、後で家に帰ったら恐ろしい程の質問攻めが待っているに違いない。
そんな事を考えて少し憂鬱になっていると、当然のように手を引かれ石井さんの部屋へと連れて行かれた。
私が玄関に入ると。
カチャン。
意地悪な男が後ろ手で鍵をかけた。
まるで猛獣の檻の中に閉じ込められたような緊張感。
ごくん、と緊張で喉を鳴らした私を見て、石井さんが黒い瞳を微かに細めて笑った。
この人はずるい。本当に。
ただその目を細めるだけで、口角を少し持ち上げるだけで、簡単に私の心をかき乱し狂わせる。
その瞳でみつめられると、考えることを全て放棄してしまいたくなる。
ゆっくりと石井さんが一歩私に近づいた。
思わず私も一歩後ずさる。
「あ、あの……」
「何?」
聞きたい事は山ほどあったはずなのに。
意地悪に笑いながら首を斜めに傾けて私を見下ろす彼を目の前にすると、頭が真っ白になって何を言っていいのかわからなくなる。