罪深く、私を奪って。
それも、先輩の彼氏と……。
ぼんやりとそう思った途端、一気に体温が下がった気がした。
……そう、この人は先輩の彼氏だ。
大好きな亜紀さんの、彼氏だ。
「……やめてッ!!」
そう叫んで、両手で思いきり彼の胸を押した。
彼のキスを拒まなかった自分が信じられない。
きっと酔ってたんだ。
飲みなれないワインのアルコールに酔ってたんだ。
テーブルの上の空になったワイングラスを見て、心の中でそう言い訳する。
我に返った胸に襲う、ものすごい罪悪感。
それを誤魔化すように目の前の彼を睨んだ。
「またそうやって、ひとりだけ被害者のフリをする」
くすりと笑いながら、彼は親指で自分の濡れた唇を拭った。
その形のいい唇を濡らしたものが何なのか考えると、今すぐこの場から逃げたしたくなるほど、心がざわついた。
「面倒な女だな。キスくらいでいちいち騒ぐなよ」
その綺麗な顔にひどく傲慢な微笑みを浮かべて、平然と言いのける石井さんにカッと体が熱くなった。
「キスくらい、ですか……!?」
彼女がいるのに他の女にキスをして、少しも動じる事もなく『キスくらい』と片づける彼が信じられなかった。
最低……。
胸の中の罪悪感に、不誠実な彼に対しての嫌悪感が混じる。
息苦しい想いを吐き出すように、彼に向かって叫んだ。
「あなたみたいな人って、本当に最低です! 亜紀さんが可哀想!!」
きっと亜紀さんは騙されてるんだ。
ぼんやりとそう思った途端、一気に体温が下がった気がした。
……そう、この人は先輩の彼氏だ。
大好きな亜紀さんの、彼氏だ。
「……やめてッ!!」
そう叫んで、両手で思いきり彼の胸を押した。
彼のキスを拒まなかった自分が信じられない。
きっと酔ってたんだ。
飲みなれないワインのアルコールに酔ってたんだ。
テーブルの上の空になったワイングラスを見て、心の中でそう言い訳する。
我に返った胸に襲う、ものすごい罪悪感。
それを誤魔化すように目の前の彼を睨んだ。
「またそうやって、ひとりだけ被害者のフリをする」
くすりと笑いながら、彼は親指で自分の濡れた唇を拭った。
その形のいい唇を濡らしたものが何なのか考えると、今すぐこの場から逃げたしたくなるほど、心がざわついた。
「面倒な女だな。キスくらいでいちいち騒ぐなよ」
その綺麗な顔にひどく傲慢な微笑みを浮かべて、平然と言いのける石井さんにカッと体が熱くなった。
「キスくらい、ですか……!?」
彼女がいるのに他の女にキスをして、少しも動じる事もなく『キスくらい』と片づける彼が信じられなかった。
最低……。
胸の中の罪悪感に、不誠実な彼に対しての嫌悪感が混じる。
息苦しい想いを吐き出すように、彼に向かって叫んだ。
「あなたみたいな人って、本当に最低です! 亜紀さんが可哀想!!」
きっと亜紀さんは騙されてるんだ。