不遇ヒロインに憧れるあまりに不遇ヒーローを助けたら、溺愛されました
エリザベスは魔道具の小型化に関して優れた才能を持っている。


休憩中であろうが、昼食中であろうが、
危機を察したら瞬時に駆けつけ、あわよくば身代わりになろうと飛び込んで行く。

が、なぜが、エリザベスが到着すると青年達は去った後だった。

エリザベスは瞬間移動機能付きアクセサリーを身につけている。自身の才能を駆使して作った魔道具を使っているのにも関わらず、暴行の現場に立ち会えないことに疑問しかない。この学院に自分より優れた者がいるはずがない。

エクサード家の令嬢として、誰よりも優れているという自信があった。

だからこそ、殴られて痛々しく腫れた手でレオナルドが髪をかきあげる姿を捉えて、胸が痛んだ。

青年達はレオナルドの顔を殴りはしなかった。顔ではなく身体に暴行を加えていた。

黒髪の生徒は少ないので、レオナルドの姿を見つけることは苦ではなかった。

最初は、庇護欲を掻き立てられる雰囲気の細身の男性と思っていた。けれど、暴行を加えている青年達が大柄なだけで、レオナルドは鍛えた身体をしていた。
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