エリート外科医の蕩ける治療
お腹も満たされて、一緒に片付けをした。満足気な一真さんだけど、でもまだとっておきが残されている。
先にコーヒーを淹れてから、コンビニで買ったシュークリームを冷蔵庫から取り出した。
「じゃーん、デザートでーす」
「お、シュークリームだ」
「一真さん、好きでしょ?」
「そうだけど、なんで知ってるの? 言ったっけ?」
「え? あーえーっと、お釈迦様のお告げで聞きました」
「は? なんだそれ」
「いいのいいの。食べて食べて」
一真さんには2つシュークリームを差し出し、私は1ついただく。ふわっふわの生地にカスタードと生クリームがたっぷり入って、甘くて美味しい。
「杏子、鼻にクリームが付いてるよ」
「ふえ?」
「ほら」
一真さんは私の顎をくいっと持ち上げると、鼻の頭をぺろりと舐めた。
「ほわあっ!」
一瞬で熱くなる頬。
なにそれ、なにそれ、なにそれーー!
「私もやりたい」
「ん? えっ、ちょっと杏子、待っ――」
食べかけのシュークリームを一真さんの口のあたりに押し付けた。予想外に口まわりがクリームだらけになってしまって、まるで幼い子が一生懸命食べたあとみたいになっている。
「あはは! 一真さん、可愛い!」
「こら、杏子〜!」
「ああ、待って。拭かないで」
私は一真さんの頬を両手で挟んで、クリームを丁寧に舐め取った。ぺろりと舌を這わすと、一真さんが微妙に抵抗してくる。
「あん、こ……ちょっと、まって……」
「やだ」
「それは、……ダメだろ……くっ」
「一真さん、あまい」
舐めきって満足した私はふふっと笑う。いつも私ばかりドキドキさせられてるから、私だって一真さんのことドキドキさせたいなって思ったんだけど。
「杏子」
咎めるように名前を呼ばれて、さすがに調子に乗ってしまったかなと、あわわと言い訳を考えていたのに――
「杏子が煽ったせいだよ」
そのまま唇をパクッと食べられて、ソファを背にコテンと押し倒された。ちゅっと啄むキスから舌が割って入ってくる。
「……ん……オキシトシン、出てる」
「それは良い傾向」
「先生って呼ぶ?」
「たまにはいいかもな?」
甘ったるい空気が流れ、手が絡まる。この先のことを考えて、体の奥がじんと疼いた。
好きだから、触れる。
好きだから、ほしい。
「好きだ」
「私も、好き」
シュークリームよりも甘い口づけが嬉しくて、もっともっとと一真さんを求めた。
【END】
先にコーヒーを淹れてから、コンビニで買ったシュークリームを冷蔵庫から取り出した。
「じゃーん、デザートでーす」
「お、シュークリームだ」
「一真さん、好きでしょ?」
「そうだけど、なんで知ってるの? 言ったっけ?」
「え? あーえーっと、お釈迦様のお告げで聞きました」
「は? なんだそれ」
「いいのいいの。食べて食べて」
一真さんには2つシュークリームを差し出し、私は1ついただく。ふわっふわの生地にカスタードと生クリームがたっぷり入って、甘くて美味しい。
「杏子、鼻にクリームが付いてるよ」
「ふえ?」
「ほら」
一真さんは私の顎をくいっと持ち上げると、鼻の頭をぺろりと舐めた。
「ほわあっ!」
一瞬で熱くなる頬。
なにそれ、なにそれ、なにそれーー!
「私もやりたい」
「ん? えっ、ちょっと杏子、待っ――」
食べかけのシュークリームを一真さんの口のあたりに押し付けた。予想外に口まわりがクリームだらけになってしまって、まるで幼い子が一生懸命食べたあとみたいになっている。
「あはは! 一真さん、可愛い!」
「こら、杏子〜!」
「ああ、待って。拭かないで」
私は一真さんの頬を両手で挟んで、クリームを丁寧に舐め取った。ぺろりと舌を這わすと、一真さんが微妙に抵抗してくる。
「あん、こ……ちょっと、まって……」
「やだ」
「それは、……ダメだろ……くっ」
「一真さん、あまい」
舐めきって満足した私はふふっと笑う。いつも私ばかりドキドキさせられてるから、私だって一真さんのことドキドキさせたいなって思ったんだけど。
「杏子」
咎めるように名前を呼ばれて、さすがに調子に乗ってしまったかなと、あわわと言い訳を考えていたのに――
「杏子が煽ったせいだよ」
そのまま唇をパクッと食べられて、ソファを背にコテンと押し倒された。ちゅっと啄むキスから舌が割って入ってくる。
「……ん……オキシトシン、出てる」
「それは良い傾向」
「先生って呼ぶ?」
「たまにはいいかもな?」
甘ったるい空気が流れ、手が絡まる。この先のことを考えて、体の奥がじんと疼いた。
好きだから、触れる。
好きだから、ほしい。
「好きだ」
「私も、好き」
シュークリームよりも甘い口づけが嬉しくて、もっともっとと一真さんを求めた。
【END】


