エリート外科医の蕩ける治療
「先生、あの、お風呂に入ってもいいですか? 今日朝からずっと働き詰めだったのでさっぱりしたいというか」

「ああ、だったら一緒に入ろう」

「えっ? 一緒に?」

「俺もさっぱりしたい」

半ば強引に杏子をバスルームに連れ込む。杏子は「本当に?」「嘘でしょ」とかぶつぶつうるさい。

「はい、万歳」

俺の掛け声に杏子は反射的に手を上に挙げて万歳をした。そのままシャツを頭からすぽんと抜く。

「ギャー! 先生、何してるんですか!」

「脱がせてあげただけじゃないか」

「もうちょっとこう、やりようがあるでしょ?」

「やりようとは? こんな感じ?」

今度は杏子の腰を引き寄せて、抱きしめるようにブラジャーのホックを外す。そして首筋に唇を寄せた。

「ふわぁぁ、せ、先生、まだダメ。お風呂、お風呂に入りたい」

「まだ何もしてないよ」

くすくす笑うと、杏子は顔を真っ赤にしながら俺を振り切って走って中へ入る。後から追いかけた俺の顔面めがけてシャワーをかけた。ちゃんと湯の温度を手で確かめていたのは見逃さなかった。そこが杏子の優しさなのだろうけど。

「わかったわかった、ちゃんとしよう」

「そうしましょう」

お互いに洗い合い……はせず、各々今日一日の汚れを洗い流す。その間に張っておいた湯船に、ざぶんと浸かった。

「杏子もおいで」

「わあ、あったかーい」

湯船に浸かる杏子を、後ろから抱え込むようにして抱きしめる。しっとり濡れた髪の毛は肩より長い。

「お団子にしてるのも可愛いけど、下ろしてるのもいいな」

「えっ、あっ、髪ですか?」

「うん。綺麗な髪」

髪を片側に寄せると、杏子の白い首筋があらわになる。衝動的にそこへ唇を寄せた。

「ふあっ。せ、先生、それはダメ」

「どうして?」

「なんか、お腹の奥がじわってする」

「それは良い傾向」

杏子の反応に気を良くした俺は、そのまま首や肩に吸い付くように舌を這わせた。高ぶる気持ちは止められそうにない。

「先生、もしかして……」

「うん? 杏子が可愛いおかげで俺もいけそうな気がする」

「イク?」

「そういう意味じゃないよ。できるって意味の」

杏子のおかげで今日の俺も申し分ない。EDとは何だったのかと思うほど、普通に反応している。これは何なんだろう。杏子の魅力なのだろうか。
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