北原くんは、会長の旦那様(月の蜜)
 生活にも大学にも慣れてきた、俺とゆえ。
 今日は、待ちに待った、結婚式。
 小学校とか、中学校とか、高校とか、懐かしい友達に会えると思ったら、嬉しくなった。
 ゆえは、天涯孤独だったらしくて、親も兄弟も居ないらしいというのを、招待状書いてる時に知った。
 旦那として失格だよな…。
 1人で、今日の練習していると、父さん達が来た。
 「悠斗、緊張してるか?」
「涼太兄、めっちゃ、緊張してる…。
言葉忘れないようにしないと…。」
「お前が1番に結婚するとはな…。」
「父さん…。」
「あ、あたし、ゆえちゃん見てくるね?」
「ありがとう。
楓姉。」
 その頃、ゆえの控室。
 「ゆえ、きれーいっっ!!」
「ゆえちゃんが、1番に結婚かぁ…。」
「相手、ずっと、付き合ってた子でしょ?」
「そう。
18歳になったから、結婚。
新居も出来たし。
旦那は、大学近いから喜んでるし。」
「へぇ…。」
「ゆえちゃん入るよ?」
「あ、お姉さん。
紹介するね。
旦那のお姉さん。
お姉さん、こちらは、高校の時からの友達です。」
 お互いに挨拶した。
 「ゆえちゃん、綺麗ね。
もうすぐ始まるから、会場に行くね。」
「はい。」
「わたしたちも行くわ。」
「うん。
ありがとう。」
 そして、式が始まった。
 ベールをかぶせるのは、楓姉。
 バージンロード歩くのは、父さん。
 ゆえと父さんが、一歩ずつ俺に近づいてくる…。
 ゆえの手を取る時、父さんの目に、一雫の涙が見えた。
 式が終わり、披露宴と移った。
 ゆえの周りにも、俺の周りにも、友達が沢山囲んでくれた。
 式場の人以外にも、社報の人も来ていたから、あちらこちらで、フラッシュが起こった。
 ゆえのお色直しは、3回。
 その度に、髪型が変わった。
 ケーキ入刀も、ケーキバイトもして、俺は、幸せの絶頂だった。
 最後の挨拶の時、ゆえからの言葉が追加されていた。
 「悠斗へ。
3歳の時から、ゆえに一途で居てくれてありがとう。
今日、この素晴らしい日を迎えられたのは、皆さんのおかげです。
本当にありがとうございます。
これから、悠斗にサプライズがあります。」
 なんだろうと思って、待っていたら、風船が渡された。
 「では、風船をお持ちの皆様、風船を割ってください。」
 風船が割れると、中から、ハート型のピンクの風船が出てきた。
 「(え…これって…。)」
 思考が止まっていたら、ゆえからの言葉が耳に入ってきた。
 「この度、新しい命を授かりました。
皆さんの風船から出た色が性別です。」
 会場は、一気に盛り上がった。
 「ゆえ、俺、パパになるの?」
「そうだよ。」
「だから、服ダボっとしてたの着てたんだ?」
「うん。」
「やったぁー!!
俺、新米パパですっっ!!」
「これから、3人を暖かく見守っていただけたらと思います。」
 ゆえの言葉で、締め括られ、式は終わった。


 半年後。
 俺は、大学生パパとして、旦那として、頑張っていた。
 これが、3歳からの初恋を実らせた、俺の話。
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