この恋は、賞味期限切れ

雲海


翌朝起きると、まだ周囲は暗かった。


......どうやら、あのまま寝ていたようだ。


どれだけ私が嘆いても、時間は止まってくれない。


のそのそとベッドから起き上がり、鏡を覗き込んだ。


「...あはは、ひどい顔。」


昨日泣いた後にそのまま眠ってしまったせいで、目の周りは真っ赤に腫れていた。


「どうしたのその顔」


とお母さんに聞かれるが、なんとか逃げる。


なんとか冷やして、コンシーラーを駆使することで誤魔化す。


「よしっ!」


大丈夫。笑えてる。私は大丈夫。


そう自分に言い聞かせ、家を出た。
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