苦手な同僚が同担だった件について。
「ガキっぽいこと言ってごめん。なんかでも、面白くないんだよ」
「それって、ヤキモチ?」
「え? あー……、そうかも」
正直言って、嬉しいという感情よりも腹が立つ気持ちが勝ってしまった。
好きな人がいるくせに、そんな思わせぶりなこと言うなんて酷い。
ヤキモチなんて、子どもがおもちゃを取られた気持ちと同じようなものでしょう?
「……最低」
「え?」
「好きな人がいるのに、なんでそんなこと言うの?」
視界が歪んで今にも涙がこぼれそうになるのを必死に堪えた。
「私はそれを、どんな気持ちで受け止めたらいいの……!?」
自分でもこんなに感情的な気持ちになるとは思っていなかった。
ただ悲しかったし苦しかった。
友達以上の関係にはなれないのに、そうさせてはくれないくせに思わせぶりな態度はやめて欲しい。
「……っ」
ああ、嫌だ。これから楽しい二次会だったはずなのに。
グチャグチャで醜い気持ちになる自分自身が本当に嫌だ。
それくらいあなたのことが大好きで、好きな気持ちがやめられない自分がもっと嫌。
竜矢くんの顔が見られず、俯いている私に少し戸惑ったような声が降ってくる。
「……え、そのままの意味で受け取って欲しいけど」
「え……?」
「好きな人、目の前にいるんだけど」