苦手な同僚が同担だった件について。


 私は彼氏なんて求めてないけど、飛鳥さんは違う。
 そもそもこの人、ものすごくモテる。社内でも明らかに飛鳥さん狙いと思われる女子はいるし、いつ彼女ができてもおかしくない。

 そうなったら、私たちはただの同期に戻るだけだ。

 何故だろう、少しだけ心がチクッとしたような気がしたのは。


 * * *


 翌日、会社。
 この日は案件が立て込んでいて昼時になっても、PCから離れられなかった。
 時計を確認すれば、もうすぐ十四時。

 全然気づかなかったな、もう十四時だったんだ。
 そろそろ休憩に入りたいけど、キリが悪い。もう少しだけ頑張ろうか。

 とりあえずコーヒーでも飲んでもう一踏ん張りしようと思った。
 休憩室に設置されているコーヒーメーカーでコーヒーをもらおうとしたら、飛鳥さんとバッタリ会った。


「あ、お疲れ様です」
「……お疲れ様です」


 私たちは会社ではこれまで通り、必要最低限の会話しかしない。
 恐らく私が話しかけるなオーラを放っているのを、彼も察してくれている。


「あ、飛鳥さんだ! お疲れ様です〜」


 そこへやって来たのは、私と同じ事務の戸川(とがわ)さん。
 キャピキャピのあざと女子だ。


「戸川さん、お疲れ様です」
「飛鳥さんは何飲まれてるんですか〜?」
「カフェラテです」
「カフェラテかぁ。歩美(あゆみ)も同じのにしよっかな〜」


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