苦手な同僚が同担だった件について。
飛鳥さんの厚意に報いるためにも、更に気合いを入れた。
簡単にだがやって欲しいことを説明し、分担を決める。
別の部署なのに事務の仕事を手伝ってもらうのはかなり気が引けるが、「いつも助けてもらってるから」と飛鳥さんは快く引き受けてくれた。
優しいな。きっと彼のこういう面も人に好かれる一因なのだろう。
それに流石というべきか飲み込みが早く、すぐに理解して進めてくれた。
少しでも疑問があればこちらに聞いてくれるのでやりやすい。
逆に私から飛鳥さんに質問させてもらうこともあった。
「終わった!」
「何とか終わりました……飛鳥さん、本当にありがとうございます」
私は立ち上がって深々と頭を下げる。
「それと、すみません。もう間に合わないですよね……」
今は十八時四十五分。
会社から徒歩圏内でなければとても間に合わない。
「いや、間に合うよ」
「え?」
「角田さんも間に合う。ほら、行こう!」
「えっ、えっ!?」
訳がわからず、とりあえず急かされるがまま帰宅準備をして会社から出る。
やや速歩きで向かった場所は、オフィスから一番近いカラオケボックスだった。
カラオケ……? どういうこと?
戸惑いを隠せない私をよそに、飛鳥さんはテキパキと受付を済ませる。
案内された部屋に入るや否や、すぐにTVをつけた。
「間に合った!」
「あ……、ああ、そういうこと?」