苦手な同僚が同担だった件について。

甦るトラウマ



「えーっ!! ちょっとぉ、ついにかけるにも春がきたってこと!?」
「別にそんなんじゃないよ」
「だって、かけるからデートしたなんて話聞くの、久々だよ?」
「デートじゃないから」
「どう考えてもデートじゃん」


 今日は久々に静奈と会った。
 静奈の婚約を祝し、ホテルのアフタヌーンティーに来ていた。
 見た目もかわいくて映えるし、推しのアクスタと一緒に撮ったらもう完璧だ。

 最初は静奈の馴れ初めを根掘り葉掘り聞いた。
 旦那さんはなんと建築士。在宅ワークが多いらしく、静奈が帰宅する頃には夕飯を作って待っていてくれるらしい。


「スパダリすぎ。最高じゃない」
「正直胃袋掴まれたところはあるよね」


 旦那さんは料理上手だけど、掃除や洗濯は苦手なので主に静奈がやっている。
 家事を上手く分担して既に同棲生活は順調のようだ。

 いずれは旦那さんが設計してマイホームを建てるのだそう。


「一室は絶対エルナイ部屋にしてもらうの」
「え〜いいな〜」
「その部屋で鑑賞会しよ」
「是非!」


 ちなみに旦那さんへのエルナイ布教は順調らしく、静奈が買った香が表紙の雑誌を勝手に読んでいるらしい。
 歌番組も始まったら静奈の隣で見ているのだそう。


「あとはライブに行けたら完璧に落とせるね」
「流石」
「で? かけるは最近どうなの?」


 話を振られ、飛鳥さんのことを話したら冒頭の会話に戻るというわけだ。


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