苦手な同僚が同担だった件について。
* * *
「おはようございます」
「おはようございます」
翌日、出社したらかけるとエレベーターで一緒になった。社内なので挨拶のみ。
チラリと彼女を盗み見たけど、かけるはいつも通りだった。
昨日あんなに取り乱したとは思えない程いつも通りで、クールなかけるに戻っていた。
大丈夫なのか気になったけど、ここで話しかけるわけにはいかないしな……。
「飛鳥さん! おはようございます〜!」
「あ、おはようございます」
廊下で戸川さんに声をかけられる。
その時にはもうかけるはいなかった。
「飛鳥さん、あの……今夜って空いてたりしますか?」
「えっ、今夜ですか?」
戸川さんは上目遣いでくりくりとしたうさぎみたいな瞳を向けてくる。
「ちょっとした飲み会があるんですけど、一人来れなくなっちゃってぇ。飛鳥さんどうかなって」
「えっ……」
「あ、友達はみんないい人ですよ! 男性もいるので飛鳥さんも話しやすいと思います!」
戸川さんは明言しないけど、それって男女の飲み会――要するに合コンってことだよな?
「ダメですか? 飛鳥さんが来てくれたら嬉しいんですけど……」
「……」
戸川さんが俺に気があるのは何となく気づいている。
二人きりのごはんを断ったから数人の飲み会に切り替えたってところだろうか。
「すみません、今夜は予定あるので」