苦手な同僚が同担だった件について。
だけどショックを受けている場合ではない。
ここは会社、仕事をする場なのだから。
私は自分の頬を何度も叩き、自分を奮い立たせる。
とにかく今は仕事、仕事に集中しなきゃ――。
「角田さん、この案件なんですけど」
「はい、承ります」
「角田さん、この案件って……」
「確認しますね」
雑念を振り払うかの如く、私はいつも以上に業務を請け負った。
多少スケジュールがキツめのものでも二つ返事で受けた。
「なんか今日の角田さん、いつも以上にすごいね」
「鬼気迫るものを感じるよね」
そんな噂話も耳をすり抜けていく。
気に留めている暇などない、今は仕事のことだけ考えるんだ。
お昼ご飯はゼリー飲料だけで済ませ、時折カフェインを摂取する以外はずっとPCに向かっていた。
いつもは定時退社を決めているのに、今日は一時間残業してしまった。
帰宅する頃にはドッと疲れが出て、お風呂も入らずにベッドにダイブして寝てしまう。
普段の自分では有り得ないことだ。
朝起きてメイクを落とさずに寝てしまったことに気づき、愕然とする。
「最悪すぎる……」
とりあえず朝からシャワーを浴び、化粧水と乳液をいつもの倍はつけた。
肌を少しでも休めるためにファンデーションはやめてアイメイクも薄くした。マスクをしていれば多少は誤魔化せるだろう。