苦手な同僚が同担だった件について。
帰社してから色んな人に改めてお礼と謝罪をして回った。
上司にも包み隠さず報告した。咎められるどころか無理するなよ、と労いの言葉をいただけた。
改めて自分は恵まれた環境で仕事をさせていただけているのだなぁと実感した。
「橋本さんにもご迷惑をおかけしました。今から超特急で仕上げますので」
「大丈夫ですか? 一応明日の午前中までなら大丈夫だと調整してもらえたのですが」
「ありがとうございます。必ず仕上げます」
気を引き締めてPCに向かう私に、戸川さんが話しかけてきた。
「あのう、私もお手伝いしますー」
「えっ? いえ、これは私のミスですので一人でやります」
「でも、この前角田さんに助けてもらったじゃないですかー。今度は歩美に手伝わせてください」
正直に言ってとても驚いた。戸川さんがそんな風に言ってくれるとは思っていなかった。
「角田さんは歩美のミスのカバーもしてくれたし! 今度はちゃんとやりますから!」
「……ありがとうございます。そうしたらお願いしてもいいですか?」
「はいっ!」
戸川さんは人懐っこくニコッと微笑んだ。
一部戸川さんにお願いして、二人で残りの作業に取り組む。
おかげさまでその日のうちに仕上げて橋本さんに渡すことができた。
「角田さんも戸川さんもありがとうございます!」
「いえ、この度は本当にご迷惑をおかけしました」
「とんでもないです、ありがとうございます!」