かりそめの恋人なのに、溺愛が止まりません
「じゃあ、俺は元彼にヤキモチを妬いているのか」

「そんなことないと思いますが」

「まだ、未練があるのか」

「ありません」

「本当か」

光高の顔の表情が変わった。

「はい、本当です」

つぐみは光高の気持ちが理解出来なかった。

この日も光高のマンションに泊まり、身体を重ねた。

次の日、会社で、つぐみは後輩の冴木えみりに信じられない言葉を聞かされた。

「先輩、社長と結婚するんですか、社長と付き合っていたんですか」

「えっ、あの……」

「どうなんですか」

「結婚なんてまだ決まってないよ」

「じゃあ、恋人同士なのは事実なんですね」

つぐみは言葉を失った。
(どう答えればいいの)
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