かりそめの恋人なのに、溺愛が止まりません
工藤は社長室を後にした。

光高はつぐみを引き寄せ抱きしめた。

「社長?」

「つぐみ、俺の妻になってくれ」

私はかりそめの恋人からかりそめの妻になることになった。

仕事が終わり、光高とつぐみはマンションへ帰った。

「社長、どうするおつもりですか」

「どうもこうもないよ、早速入籍しよう」

「えっ」

「なんか不都合はあるか」

「ないですけど……」

つぐみは、光高が何を考えているのか、さっぱりわからなかった。

その夜、光高は引き出しから婚姻届をだした。

躊躇することなく、自分の名前を書き終えた。

「つぐみの番だよ」

そう言って光高はつぐみの前に婚姻届を差し出した。
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