隙なしハイスペ女子大生は恋愛偏差値が低すぎる。
───小学6年生の頃。休み時間になると教室を走って飛び出し鬼ごっこを始める男子たち。暑くても寒くてもおかまいなしにただひたすら砂埃を上げて走り回る男子たち。…に交ざる私。ちょっと前は、4、5年生の頃は女子も一緒に走っていたはずだ。なのに6年生になって気がつくと、この外遊びに交ざる女子は私だけになっていた。
でも何も気にしなかった。だってそれが楽しかったから。外で遊び回ることがその時の自分にとって一番楽しいことだったから。別に男子と遊びたいわけではない、遊ぶ相手がたまたま男子だっただけなのだ。
しかし、周りの目にはそうは見えなかったらしい。
「里香って、よく男子と一緒に遊べるよね」
どういうことだろう?と友達の言った言葉の真意が分からないほど小学生の私は馬鹿だった。
「え?なんで?遊ぶの楽しいじゃん」
「うそ、普通に恥ずかしくない?男子と遊ぶのとか」
”男子と遊ぶことが恥ずかしいこと”
そんな感覚が一ミリも湧いたことがなかった自分には衝撃的な言葉だった。なんで恥ずかしいのか。友達と遊ぶことが恥ずかしいってどういうことなんだろうか。そういえばどうして外遊びに女子は加わらなくなったのか。ぐるぐると頭の中が混乱してくる。