隙なしハイスペ女子大生は恋愛偏差値が低すぎる。

 そして中学生になった今、どうしているかというと。

 私は相変わらず、小学生から仲の良かった男子たちと、暇が合えば校庭や放課後の公園で遊んでいるのだった。その延長で、学校でも普通に男子と笑って話をするしそれが普通のことだと思っていた。周りの女子が他・意・を・含・ん・だ・「男子と仲良い」ではなく、ただ純粋に仲良くしているつもりだった。



 しかし、ある時事態は急変する。

「斉木のことがずっと好きだったんだけど」

 顔を真っ赤にしてぶっきらぼうにそう言ったのは、小学生の頃からずっと一緒に遊んできていた男の子だった。その日はたまたま公園に来たのが私とその男子の二人だけで、遊具を使ってぴょんぴょん跳んだりはねたりして馬鹿なことをして笑い合っていた。いつもと変わらない景色だった。

 なのに、少し休憩と思ってベンチに座ったら、少し距離を空けて座った彼が、自分の思いの丈を打ち明けたのだ。

「え…???」

 事態が全く飲み込めなかった。ずっとずっと友達として楽しく遊んできていた相手が、自分のことを「女」として見ていて、友達以上の好意をもって接していただなんて。一つも想像していなかった出来事だった。

 好きだからなに?友達としての好きと、女の子としての好きに違いはあるの?女の子として好きだと付き合うの?付き合うってどういうこと?こうやって公園で思いっきり遊んで大声で笑い合うのとは違うの?
 
 ずっと遠い世界の話だと思っていたことが急に自分に降りかかる現実についていけない。

 
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