隙なしハイスペ女子大生は恋愛偏差値が低すぎる。
涼太さん②
それから数日後、なぜか私は今、涼太さんと一緒にご飯を食べている。
本当は会うつもりなんてなくて、LINEでお礼だけ伝えるつもりだったのに。あれよあれよと上手く丸め込まれてる?と思うほど、流れるようにしてランチの約束をしていたのだった。
改めて明るいお昼の時間に会うと、なんだか涼太さんの雰囲気が違ったように感じた。スーツじゃなくて私服だったことも大きいのだろう。でも優しい顔つきはあの時と全く一緒で。
「里香ちゃんってさ、男の人苦手だよね?なのに会ってくれてありがとうね」
なんでそんなことまでこの人には分かってしまうのだろう。男性3人の突然の登場に怯んだ時も、吐き気が酷くて目の前が真っ暗になった時も。
今日のこのランチもぎりぎりまでキャンセルしようかどうか悩んでいた。ちゃんと約束通り来られたのは、モラルのない人間だと思われるのが嫌だっていう変なプライドを守るため。
私がお礼を言う立場なのに、逆に感謝されちゃって一体私は何をしているんだろうと変な気持ちになる。
しかも涼太さんはそんな私を気遣ってくれているのだろう。必要以上に私に話を振ろうとせず、自分の仕事のこと、趣味のこと、大学時代のことなど、私を楽しませるようにおもしろおかしく話してくれた。