隙なしハイスペ女子大生は恋愛偏差値が低すぎる。
「それじゃそろそろ帰ろっか」
まだずっとくっついていたかったけど親が家で待っている以上そろそろ帰らなけばいけない時間だ。渋々と起き上がって身支度を始める。
部屋を出ようとする直前、名残惜しくて涼太さんの後ろから抱きついた。
「……またエッチしてくださいね」
「だからそういうこと言わないの!」
今度は指で小突かれてしまった。
体を重ねて、より一層涼太さんのことが好きになれた。大事にしてくれている、そう自信ももてた。そして何より、自分自身が一歩先に進めたような気がした。この時、私は他の感情が入り込む余地がないほど、大きな幸福感に包まれていた。