隙なしハイスペ女子大生は恋愛偏差値が低すぎる。
「あー里香ちゃんね、たまーに消えるの」
そう口を開いたのは斉木さんと仲の良い杉本菜月だった。
「消える?どういうこと?」
紘は興味津々な様子で身を乗り出す。俺は黙ってミルクと砂糖がたっぷり入ったコーヒーを飲みつつ、おそらく紘以上に興味津々に耳を傾ける。
「本当にたまになんだけど、何人かで話している時にいきなり姿を消しちゃうの。なんの言葉もかけず。本当にふらっと」
「え、それって友達としてどうなの?やな感じじゃない?」
紘はいつでも歯に衣着せぬというか正直というか遠慮を知らないというか。
「んー、最初はびっくりしたよ。どこ行ったんだろうって心配になってすぐ通話かけた。そしたら『話し込んでる様子だったからお邪魔かなと思ってはずしちゃったの。ごめんね』って」
「へぇ。まあ彼女なりの気遣いのようなものなのかね」
紘はそれで納得したようだったが、俺は顔を顰めて初めてここで口を開いた。
「でも今日はさ、お邪魔も何もプレゼミのメンバーで初めましてのお茶しようって話だったわけじゃん。斉木さんだって話の中の一人なんだからお邪魔ってわけないの分かるはずだよね」
「ああ、まあ確かになあ」
そういえばという感じで紘が頷く。
杉本さんは頬に手を当てて「ん~」と考えるようにしてそのまま遠くを見た。
「里香ちゃんって、ちょっと分かりづらいところあるんだよね。もちろんとっても良い子だよ。でもいまいちふわっとしててつかめないっていうか。それに急に消えるっていうことが、悪意だとか嫌悪だとかそういう理由でとっている行動じゃないのは分かってるから、私自身は別に嫌な気もしないし、あんまり考えたことなかったな」
そう口を開いたのは斉木さんと仲の良い杉本菜月だった。
「消える?どういうこと?」
紘は興味津々な様子で身を乗り出す。俺は黙ってミルクと砂糖がたっぷり入ったコーヒーを飲みつつ、おそらく紘以上に興味津々に耳を傾ける。
「本当にたまになんだけど、何人かで話している時にいきなり姿を消しちゃうの。なんの言葉もかけず。本当にふらっと」
「え、それって友達としてどうなの?やな感じじゃない?」
紘はいつでも歯に衣着せぬというか正直というか遠慮を知らないというか。
「んー、最初はびっくりしたよ。どこ行ったんだろうって心配になってすぐ通話かけた。そしたら『話し込んでる様子だったからお邪魔かなと思ってはずしちゃったの。ごめんね』って」
「へぇ。まあ彼女なりの気遣いのようなものなのかね」
紘はそれで納得したようだったが、俺は顔を顰めて初めてここで口を開いた。
「でも今日はさ、お邪魔も何もプレゼミのメンバーで初めましてのお茶しようって話だったわけじゃん。斉木さんだって話の中の一人なんだからお邪魔ってわけないの分かるはずだよね」
「ああ、まあ確かになあ」
そういえばという感じで紘が頷く。
杉本さんは頬に手を当てて「ん~」と考えるようにしてそのまま遠くを見た。
「里香ちゃんって、ちょっと分かりづらいところあるんだよね。もちろんとっても良い子だよ。でもいまいちふわっとしててつかめないっていうか。それに急に消えるっていうことが、悪意だとか嫌悪だとかそういう理由でとっている行動じゃないのは分かってるから、私自身は別に嫌な気もしないし、あんまり考えたことなかったな」