アラサーの私が、なぜか御曹司で超絶イケメンの年下男子から、溺愛されました
吉田君との近過ぎる距離に、胸のドキドキが止まらない。柑橘系っぽい、爽やかな香りがする彼の胸に顔を寄せ、腕をまわして抱き着いてしまいたい。そんな淫らな欲求と私は闘っていた。
男の人に、こんな感情を抱くのは初めてだ。
「葉子さん、お顔も直したんですね」
吉田君が、今度は私の顔を覗き込むようにしてそう言った。
「一段と可愛いです」
「え?」
吉田君の、不意を突いた言葉に私は驚ろき、顔を上げたら、彼は私を見て微笑んでいた。
私は一瞬で心が躍り、顔がかーっと熱くなった。
でも、すぐに心は冷え、怒りが込み上げた。
なぜなら、記憶の限り、男の人から綺麗ならあるけど、可愛いと言われた事はない。
逆に可愛げがないとは、男の人に限らず、何度言われたかわからない。自覚してるから、言われても平気だけど。
そもそも、7つも年上の女を可愛いなんて、思うはずはない。
吉田君。からかうにしても、言葉を間違ったよ。
「からかわないで!」
私は、吉田君の胸を両手で強く押しやった。
「からかってなんて……」
「やめて! 冗談のつもりでしょうけど、そういうのは立派なセクハラよ」
「葉子さん……?」
吉田君はしょげた様子だけど、泣きたいのはむしろ私の方。悔しくて、腹が立った。
吉田君にもだけど、一瞬でも真に受けた、自分自身に……
男の人に、こんな感情を抱くのは初めてだ。
「葉子さん、お顔も直したんですね」
吉田君が、今度は私の顔を覗き込むようにしてそう言った。
「一段と可愛いです」
「え?」
吉田君の、不意を突いた言葉に私は驚ろき、顔を上げたら、彼は私を見て微笑んでいた。
私は一瞬で心が躍り、顔がかーっと熱くなった。
でも、すぐに心は冷え、怒りが込み上げた。
なぜなら、記憶の限り、男の人から綺麗ならあるけど、可愛いと言われた事はない。
逆に可愛げがないとは、男の人に限らず、何度言われたかわからない。自覚してるから、言われても平気だけど。
そもそも、7つも年上の女を可愛いなんて、思うはずはない。
吉田君。からかうにしても、言葉を間違ったよ。
「からかわないで!」
私は、吉田君の胸を両手で強く押しやった。
「からかってなんて……」
「やめて! 冗談のつもりでしょうけど、そういうのは立派なセクハラよ」
「葉子さん……?」
吉田君はしょげた様子だけど、泣きたいのはむしろ私の方。悔しくて、腹が立った。
吉田君にもだけど、一瞬でも真に受けた、自分自身に……