重いけどいいの?お嬢サマ
「……そういやお嬢」
「ん?」
「さっき……日比野のお嬢さんが来る前のことなんだけどよ」
「それ、オレも気になってた」
寝転がっていた奏矢は起き上がり胡座をかくと、矢絃も一旦スマホを置いた。
「……あれは、大したことじゃないから別に──」
言うまでもない、と思い本のページを捲ろうとするも、同時に二人の手に止められてしまい……おまけに距離を詰められる。
「……分かった分かった。話すって」
しおりを挟み本を閉じる私に、兄弟揃って満足げ。
私は息を吐いて、慧がこの部屋に来る前に言おうとしたことを話し始めた。
「今日、教室に行ってから慧と四天王の話をちらっとしたの」
「あー……学園の人気者の呼び名」
「確かお嬢は、その四天王枠に君臨してんのって一年の時からだろ?」
君臨って……
「まぁ……」
「何?なんか不満げだな?」
浮かない私の顔を見て、奏矢は首をかしげる。