重いけどいいの?お嬢サマ
「不満というか……もっと優秀で完璧なお嬢様!って子は沢山いるのになって」
「……確かにな。成績で決まるなら、あの日比野お嬢さんの四天王入りは正直よく分からねぇし。それだけじゃねぇのは確かだな」
「それって学園が、じゃなくて学園のお嬢様たちが、四天王って勝手に呼んで勝手に決まっていくわけでしょ?風の噂的な広がり方でさ。オレも基準知らないけど」
話の途中途中に、お菓子の咀嚼音がバリバリと聞こえてくる。
でもその通り。成績だけでは決まってないのは分かる。
「おそらく慧はあの男勝りなところから人気が高いって理由かな、とは思うけど……なんで私も?ってね。一緒にいるだけでは理由にならないし」
「オジョーは成績良いし?かわいいし」
「ルックスも誰にも引けをとらねぇ。な、矢絃」
ねー、と年相応のやり取りをする二人。
それはありがたいと思うけど、いまいち答えらしい答えではないな。
「……ま、あまり気にしても仕方ないからやめとくわ」
「そーしろそーしろ」
「ってことで、今日はお開きにしましょ。戻る時に見つからないか楽しみね」
お菓子を片付け、ぐちゃぐちゃになった布団をメイキングし直してから、二人は戻っていった。
……本当に見つからないといいけど。