重いけどいいの?お嬢サマ
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「──何その箱」
夜、約束通り部屋にかなやいを迎え入れたのはいい。
だけどその手にはいつもの山のようなお菓子に加え、ケーキボックスがあって。
「何って、ケーキだろ?」
「川の字記念日だから奏矢と選んだ。食べよ」
川の字記念日って……
「一体何時だと思ってるの?」
そんな高カロリーな甘味を寝る前に食べようだなんて……ただでさえいつも摂取するはめになっているのに。
「あー、もうちょいで十一時だな。ま、いいだろ。ほら、お嬢もこっちきて食う準備しろって」
「寝そべりケーキとかはじめて」
……せめてテーブルで食べようって。
しかし、すでにベッドの上で紙皿広げてケーキのせ始めちゃってる二人。
「オジョー早く」
「紅茶もちゃんとあるしな」
早く来い、と二人は腹這いになってベッドの真ん中を叩く。
「……はぁ、分かったから」