重いけどいいの?お嬢サマ
断って機嫌を損ねられても困るから、内心本当に渋々だけどケーキを受け取り、ベッドに伏せる。
だが、ケーキを目の前にするとトキメクものもあって、美味しそう……と思う気持ちの方が太ってしまう──という気持ちよりも勝ってきた……
ん?もしかしてこのケーキ……
「ねぇ二人とも?このケーキってもしかして?」
かなやいを交互に見て尋ねれば、二人とも頷いた。
「さっすがお嬢。正解」
「いつもの高級なやつとかじゃなくて、ワンコインでお釣りがじゃらっと来るケーキ屋のケーキ」
「やっぱり!」
──家のせい……とは言わないけど、普段家で出されていたお菓子の大半は、名のある会社の品ばかりのもので。
勿論、美味しいもので溢れているのは分かっている。
でも私は特に高級ものに拘りはないし、むしろスーパーで売っているお菓子や、駄菓子屋さんのお菓子の方が性に合うと言うか……
だけど周りに言えるわけはなく、このことを知っているのは奏矢と矢絃……後は佐藤だけ。
だからいつも二人が持ってくるのは市販のお菓子たち。
このケーキだって、学園から近い場所のケーキ屋さんからだと思うし。
……どのタイミングで買いに行ったのか不思議だけども。
「ありがと。いただきまーす」