ガテン系おまわりさんの、溺愛彼女
 そのイベントは、屋内施設を貸し切って開催されるようで、未就学児の子を持つ親を対象にしたものらしい。

 ボールプールや滑り台などの子どもの遊び場と、親が休憩できるカフェスペースなどが用意されるのだという。

 大規模なイベントなので、ボランティアも人数がたくさんいる。それならば、黒崎さんも気軽に参加できるはずだ。

「まさにピッタリです! 友達にも相談してみますね」

 私はすぐさま、メッセージアプリで黒崎さんに連絡した。すると、数分もしないうちに、参加したいと返事が返ってきたのだった。

「友達も、参加したいって言ってます」

「良かった。じゃあ、申し込みは……」

 こうして私と黒崎さんは、ボランティアに参加することになったのである。



 ボランティア当日。私と黒崎さんは、イベント会場の見回りをしていた。

「ゴールデンウィーク期間中っていうのもありますが……どこもかしこも、大賑わいですね」

 辺りを見回しながら、黒崎さんは驚いたように言った。

 イベントの開催時間は朝の十時から夕方五時までとなっており、午前中、黒崎さんはバックヤードへの荷物の搬入、私はカフェスペースでの手伝いを担当していた。そして午後からは、二人で会場内の巡回をすることになったのである。
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