ガテン系おまわりさんの、溺愛彼女
「良いねえ~若い子は」

「っ!?」

 突然後ろから声をかけられ、私は飛び上がりそうになる。慌てて振り返ると、そこには昼休憩から帰ってきた照井さんが立っていた。

「びっくりした……っ、驚かさないでくださいよ……!」

「ごめんごめん、休憩お先ね。若い子が仲良くしてるの見ると、青春してるなあと思っただけよ、ふふふふふ」

 照井さんにからかわれ、顔が熱くなる。赤面してないことを祈りつつ、私は慌てて首を振る。

「その、よくお昼ご飯を買いに来てくれるので、最近お話するようになっただけで……」

「あら、良いじゃない。おばちゃんからすれば羨ましいわぁ。」

「照井さん……!」

「あら、何の話?」

 暇な時間帯ということもあり、隣のレジにいたパートの市川さんが話に参加してきた。

「若い子は色んな出会いがあっていいわよねぇって話よ、市川さん」

「ああ、さっきの若いお巡りさんね。よく橘さんのレジに並んでるし、いつも仲良さそうで羨ましく見てるわよ」

「い、市川さんまで……! っ、とりあえず、休憩いただきます」

「行ってらっしゃい」

 照井さんと市川さんの生ぬるい視線を背に受けながら、私は昼休憩に向かった。
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