ガテン系おまわりさんの、溺愛彼女
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　日曜日。地元の駅は神社のお祭りに向かう人々で賑わっていた。集合場所の駅の改札前に行くと、友達二人はすでに到着していたのだった。

「ごめん、遅くなっちゃって」

「ううん、てか優花久しぶり！　元気だった？」

　短大時代の友人である実夏は、嬉しそうにそう言ってくれた。

「ふふっ、元気だよ。二人こそ、元気そうで何よりだわ」

「まあ、何とか頑張ってるって感じよ。とりあえず、歩きながら話そっか」

　同じく短大時代の友人の桃子は、若干疲れたように言った。おそらく三人の中で一番多忙なのは彼女なので、いたし方ないと言えばそうだ。

　挨拶もそこそこに、私たち三人は神社に向けて歩き出した。

「やっぱり、仕事しながら資格勉強は大変？」

　桃子は短大を卒業したあと、公立の保育園で働きながら幼稚園教諭の資格取得のために勉強を続けていた。

「そうねえ。学生時代の勉強と社会人やりながらの勉強はやっぱり違うかな。でも、興味のある分野だから頑張れるって感じ」

「すごい……机に座って勉強だなんて、私はもう無理よ。勉強よりチビちゃんたちと仲良く工作してたいわ」

「あら、そういう実夏は最近、趣味の方は相変わらず？」

　実夏はアニメや漫画が好きということもあり、学生時代からコスプレイヤーとして活躍している。SNSのフォロワーも三万人を超えている、有名人だ。
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