ガテン系おまわりさんの、溺愛彼女
「それでね、まあ君、山とかの景色の写真を撮るのが趣味だから、今度一緒にハイキングに行くんだ」
「ま、まあ君?」
「下の名前が松葉だから、まあ君。子どもの時、まあ坊って呼ばれてたって聞いて、ちょっとアレンジしてみたの」
どうやら実夏は、私と桃子が想像している以上に、恋路を順当に駆け抜けているようだった。
「私はそんな感じかな。じゃあラスト。優花はどこまでいったの?」
「ど、どこまでって……最近だと、一緒に公園で甥っ子と遊んだ、とか?」
「へ?」
私の回答に、桃子も実夏も気の抜けた声を上げた。
「うーんと、その、優花? 付き合ってるんだったら、何かこう……お泊まりデートとか、旅行とか、色々あるでしょう?」
「っ、何言ってんの、黒崎さんとは付き合ってなくて……友達だよ」
「……ウソ」
「ウソじゃないよ」
「いやいやいや、ないないない!!」
手の平を「違う違う」とばかりにパタパタさせながら、桃子は言った。
「ま、まあ君?」
「下の名前が松葉だから、まあ君。子どもの時、まあ坊って呼ばれてたって聞いて、ちょっとアレンジしてみたの」
どうやら実夏は、私と桃子が想像している以上に、恋路を順当に駆け抜けているようだった。
「私はそんな感じかな。じゃあラスト。優花はどこまでいったの?」
「ど、どこまでって……最近だと、一緒に公園で甥っ子と遊んだ、とか?」
「へ?」
私の回答に、桃子も実夏も気の抜けた声を上げた。
「うーんと、その、優花? 付き合ってるんだったら、何かこう……お泊まりデートとか、旅行とか、色々あるでしょう?」
「っ、何言ってんの、黒崎さんとは付き合ってなくて……友達だよ」
「……ウソ」
「ウソじゃないよ」
「いやいやいや、ないないない!!」
手の平を「違う違う」とばかりにパタパタさせながら、桃子は言った。