恐怖姉妹
「同じようなもんだろ!?」
唾を飛ばして叫んだ。

どうしてここまで冷静な顔でこんな残酷なことができるのか理解できない。
もう頭の中は死にたくないの一色でなにも考えることができなくなった。

「柚柚、怜ははんぶんこにしてね?」
「わかってるよ。縦に半分ね?」

「うん。そうしてほしいね」
なに言ってるんだ?
こいつら今なんの話をしてるんだ?

恐怖で震えたとき、自分の下半身がジワリと熱くなった。
失禁してしまったことにも気が付かないままガタガタと体を震わせる。

「やめてくれ! やめて!!」
怜の叫びは、チェンソーが怜の髪の毛を絡み付けせた瞬間に消えた。
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