恐怖姉妹
車椅子に座るソレが「私達、ちゃんと待ってるから」と言った。
同じ顔で、同じ声で。

待ってるってなに?
更生して戻ってきて、それからどうなると思ってるの?

その時だった。
梨里がクククククッと、壊れたオモチャみたいに笑い出した。

その笑い声は次第に大きくなっていく。
「女の子ばかり3人もいらない。3人もいたら、1人がのけものになっちゃうもんね」

笑いながら言った言葉はひどく不気味だった。
「でも違ったね柚柚。いらないのはきっと私たちの方だった」

梨里と柚柚が見つめう。
そこから先に言葉はいらなかった。
だってずっと一緒に生きてきた双子だから、すべてを言わなくても伝わることがある。

< 229 / 233 >

この作品をシェア

pagetop