恐怖姉妹
シロの血で体が汚れているから、ビニールシートを引いておいて正解だ。
それから柚柚はまたシロに向き直った。

シロが怯えた表情をこちらへ向ける。
「次にどこを切断してもあんたは死ぬ。だけどそれは無駄死にじゃないから安心してね?」

柚柚はシロに声をかけると、その首にチェンソーの刃を押し当てたのだった。

☆☆☆

翌日、ふたりが教室へ近づいたときそこから絶叫が聞こえてきて一旦足を止めた。
廊下にいた生徒たちが何事かと3年A組の教室へとかけていき、そしてすぐに教室から飛び出した。

ふたりが軽く目配せをして教室へ向かうと、ムッと血なまぐさい匂いが教室内に充満していた。

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