恐怖姉妹
☆☆☆

昨日の夜遅くに殺したシロを持って学校に侵入し、愛乃の机の上に置いたのはもちろんふたごの仕業だった。
だけどこの作業については直接やったわけじゃない。

夜の学校に忍び込むということは警備会社に通報が行くということだから。
ふたごがどれだけ考えてこれを突破できる方法を思いつかなかった。

だから、家にいる使用人に手伝わせたのだ。
その使用人の両親が警備会社に努めていること、その使用人は金さえ用意すればなんでもすることを最初から知っていての犯行だった。

愛犬の死骸を見てしまった愛乃は教室内でシロの頭を抱きかかえたまま気絶してしまい、病院に救急搬送されることになった。

「うまく行ったね」

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