恐怖姉妹
梨里は柚柚に助け起こされながら床にぶつけてしまった足をさする。
そして倒れた机を見て「ごめん!」と謝り、自分から片付けはじめた。
「だ、大丈夫?」
男子生徒はおずおずと心配してくるので、梨里は笑顔で「私は平気だよ」と、返事をした。
が……男子生徒の机の中から出てきたカッターナイフを見て、梨里の顔色が変わった。
「なにこれ」
そう言ってクラスのみんなに見えるように持ち上げたカッターナイフには布切れがこびりついていたのだ。
最悪なことにそれは体操着に縫い付けられている名前の一部のようで、半分に千切れているものの「真」と読むことができた。
「それって拓真くんの体操着じゃない!?」
柚柚が叫んだ。
そして倒れた机を見て「ごめん!」と謝り、自分から片付けはじめた。
「だ、大丈夫?」
男子生徒はおずおずと心配してくるので、梨里は笑顔で「私は平気だよ」と、返事をした。
が……男子生徒の机の中から出てきたカッターナイフを見て、梨里の顔色が変わった。
「なにこれ」
そう言ってクラスのみんなに見えるように持ち上げたカッターナイフには布切れがこびりついていたのだ。
最悪なことにそれは体操着に縫い付けられている名前の一部のようで、半分に千切れているものの「真」と読むことができた。
「それって拓真くんの体操着じゃない!?」
柚柚が叫んだ。