社長の推しは、地味メガネのわたしでした。
昨晩届いた社長からのメールの文面は、『花音』への愛で溢れていた。初めて彼女と生で握手できる幸せと高揚感は、文面を読んでいる私にも感じることが出来た。今も、彼女に会える緊張感で、周りを気にする余裕はないのだろう。
もし、私が『鏡レンナ』の姉だと分かれば、今よりもグッと二人の距離は近くなる。妹も社長に会わせろと言っている現状で、二人を会わせない私の選択はエゴでしかない。
二人が出会ってしまえば、私はお払い箱だ。
社長の推し活を手伝う必要もなく、変わり映えのない日常に戻るだけ。それを願っていたはずなのに、心が軋む。
彼を妹に会わせたくないと心が叫ぶ。
『鏡レンナ』と会うために、列に並ぶ社長をもう見たくない。これ以上彼を見ていたら、心の中を埋め尽くす醜い感情が溢れ出す。きっと、泣いてしまう。
「休憩、入ってもいいですか?」
近くにいたスタッフに声をかけ、その場を離れる。その足で、妹の楽屋へと向かい、扉を閉める。
握手会は始まったばかりだ。妹は、当分戻ってこないだろう。
部屋の隅に置いてあったソファへと向かい、膝を抱え座る。真っ暗な室内が、自分の心の内を表しているようで、涙が溢れ出す。
この涙が、醜い感情を流し去ってくれればいいのにと願いながら、膝に顔を埋め泣きじゃくった。
もし、私が『鏡レンナ』の姉だと分かれば、今よりもグッと二人の距離は近くなる。妹も社長に会わせろと言っている現状で、二人を会わせない私の選択はエゴでしかない。
二人が出会ってしまえば、私はお払い箱だ。
社長の推し活を手伝う必要もなく、変わり映えのない日常に戻るだけ。それを願っていたはずなのに、心が軋む。
彼を妹に会わせたくないと心が叫ぶ。
『鏡レンナ』と会うために、列に並ぶ社長をもう見たくない。これ以上彼を見ていたら、心の中を埋め尽くす醜い感情が溢れ出す。きっと、泣いてしまう。
「休憩、入ってもいいですか?」
近くにいたスタッフに声をかけ、その場を離れる。その足で、妹の楽屋へと向かい、扉を閉める。
握手会は始まったばかりだ。妹は、当分戻ってこないだろう。
部屋の隅に置いてあったソファへと向かい、膝を抱え座る。真っ暗な室内が、自分の心の内を表しているようで、涙が溢れ出す。
この涙が、醜い感情を流し去ってくれればいいのにと願いながら、膝に顔を埋め泣きじゃくった。