社長の推しは、地味メガネのわたしでした。

決意

 瞼の裏に感じる明るさに徐々に意識が戻ってくる。ゆっくりと目を開け、見知った自室の天井が目に入りホッと息をついた。

 律季が来て……

 唐突に思い出した彼とのやり取りに、ガバッと上半身を起こしたが襲って来た頭痛に、元の寝姿勢へと戻るしかなかった。

 私、気を失ったのか。あの馬鹿、締めすぎだ。

 ただ、あそこまで律季を追い詰めてしまった私にも非はある。今までのらりくらり躱し、律季に自分の本当の気持ちを告げた事はなかった。

 彼を追いつめてしまった。今度こそ律季とちゃんと向き合わないといけない。

 きっと、まだ帰ってはいないだろう。

 今度はゆっくりと身体を起こし立ち上がれば、さっきのような頭痛は襲って来なかった。
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