Dearest 2nd 〜Moon〜
しばらく人混みの中を走り続け、見えて来た建物に足を止める。
「───ここ入るな♪」
「うっ、うん!」
あいつら中におるかな……?
─────カチャ…。
「……?」
扉を開けると誰もいない。
あれ?どこ行った??
「………わぁっ……」
楽器を目にして声を上げる彩とは違い、俺は周りをキョロキョロ。
「……えーと……
あれ………?
おっかしいな……
あいつらどこ行ったんやろ……?」
んー……向こうかな?
─────…コツコツ…
俺の予想は大当たり。
見渡し歩いた先に……
「───いやったーぁっ♪
オレの勝ちーっっ!!!!
ねぇねぇっ!
もう一回やろーっ!♪」
「──…はいはい。
でもお願いだからトランプばらまくのだけはやめてくれる?」
「……はぁー……。
たかがトランプごときでいちいちうっさい猿ね………」
奥の部屋から、トランプゲームに興じている三人の姿が。
……多分ライブ後の打ち上げの飯代を賭けているんだろう。
真剣過ぎて俺が帰ってきた事に気付いていないんだから。
「─────よっ!♪
帰って来たでっ♪」
俺が手を上げると、三人はパッと振り返った。
「─────純っ!」