Dearest 2nd 〜Moon〜
「あ~あ、ほら彩ちゃんが壱のテンションに付いていけてねぇよ。
───…彩ちゃん大丈夫?」
「えっ?あっはい…!」
────スッ…。
壱の背後からナイスフォローを入れるのは吾郎の役目。
声を掛けられた彩は慌てて向き直る。
「───…初めまして彩ちゃん。
───椎葉 吾郎です。」
……壱がお調子者キャラなら、吾郎はまた真逆を行く性格だ。
いつも落ち着いていて、爽やか〜なこの笑顔。
穏やかで優しくて、陽だまりのような雰囲気。
『純が鬼ならゴローちゃんは仏だよ!』
…と。
本当に何度壱からこのセリフを言われたことか。
超、が付くほどの癒やし系で、女なんかこの笑顔を向けられたらコロッと行っちまうんだろうな~…と思う。
「───…彩ちゃん?」
「───…あっ、えと……………桜井……彩です……!」
吾郎に顔を覗かれハッと我に返っている彩。
……む?
もしかして彩も見惚れてた系か?
「アヤヤっ、この人はね、ゴローちゃんだよ“ゴローちゃん”♪」
「───…え?」
そこに壱がまたヒョコッと顔を出す。
「ゴローちゃんのニックネーム♪
そう呼んであげてっ!♪」
「あ、うん……っ」
「はぁ………
まさか彩ちゃんにもそう呼ばれるとは………
壱~、頼むからお前のその変なネーミング付ける癖やめろよ……。」
「えっ何で!?!?
アヤヤもゴローちゃんもオレ的にナイスネーミングセンスなんだけど!!」
「どこがナイスなんだよ、ダサいよお前のネーミングセンスは」
「えぇぇぇ!!ゴローちゃんヒドイっ!
」
吾郎と壱がギャアギャア言い合いしているのをムギュッと抑え、
「───…彩、この一人で騒いでるうるさい猿が壱。
んでこいつが俺の昔っからの親友で吾郎。
それからあともう一人が───……
────…おーい!
─────マリア!」