Dearest 2nd 〜Moon〜
「……あの子……
ちゃんと純を見ようとしてるんだなって思ったよ。」
「えっ、マジで?!そんな感じやった??」
「……まぁ、まだ完全に元カレを忘れてはいないみたいだけどねー。」
━━━━━グサッ。
ま、マジか……。
「ははっ、純ってば傷付いてやんのー。」
ショックがモロに顔に出た様子を見て、マリアはケラケラと趣味悪く笑う。
……くーーーっ!!
こんの(俺に似て)ドSがっ!!!
「ふっ……」
マリアは笑いながらベランダに通じる窓を開け、冷たい風を凛と感じていた。
そんな絵になるマリアを見ていると、ずっと二人きりで言いたかった事があるのを思い出した。
「……な。マリア」
「んー?」
「────こんな事言うたらあれやけど……
似てないか……?
────彩が……さ……」
「………」
────ヒュウウゥ………
高層階に届く風に髪を揺らし、マリアは静かに目を閉じた。
「────純も……
やっぱりそう思ったんだ……?」
「………」
マリアはフッと哀しげに……
……いや、切なく笑い再び夜風を感じた。
俺は、そんなマリアの美しくも寂しげな後ろ姿をジッと見つめていた。
「────あたしも思ってたんだ……。
どことなくあの子に……
────リリーに……似てるって……。」
「………」
何かを思い出し、マリアは表情を伏せた。
「────ごめん……
嫌な事思い出させてもうたな……」
俺がマリアの肩に触れると、マリアは静かに首を横に振った。